けちゃっぷのひとりごと

早く見つかりますように　[日常のできごと] [編集]

蒲田駅で電車を降りて、駐輪場からの帰り道。
いつもの道を走って行くと、黄色っぽいテープで道路をふさぎ、消防車が２台道路を占領していた。
仕方ないのでＵターンして別の道へ迂回した。
さっきの消防車が止まっている道を近くまで走って行くと、今度は救急車も１台止まっている。
さらにその向こうにもう１台の消防車。
なんだろう・・・。
火事のわりには静かだし・・・。
ゲンチャでゆっくりと近づいて行くと、道路を斜めに横切っている呑川の両側と橋の上から大勢の人が川の中を覗き込んでいる。
なんだろう・・・・・。
一瞬、ゲンチャを止めて見に行ってみようかと思った。
ほんの一瞬だけ、そう思った。
でも、ちょうど目の前の信号が青に変わったので、そのまま走り続けた。
家に帰り、手も洗わずにガッシュくんに今見てきた光景の説明をしたら・・・。
ガッシュくんはそれが何なのかを知っていた。

今日の午前中のこと。わたしが夜に通った場所よりもっと上流の方で、川の護岸工事をしていた作業員の男性が、急激に増水した川で流されたのだ。作業を始めた頃は水深が数十センチだったのに、雨で一気に２mまで増えたために、川底で作業をしていて逃げ遅れてしまったらしい。
濁流に流されて行方がわからなくなり、わたしが通った８時頃にもまだ捜索が続けられていたのだ。
ガッシュくんの話では、昼間はヘリコプターが何台も飛び、住民による発見の可能性もあることから呼びかけもしていたそうだ。
どこかに引っかかったまま川底に沈んでいるのか、濁流に呑まれたまま海の近くまで流されてしまったのか・・・。

あぁ、バイクを止めたりしなくてよかった・・・と思った。
野次馬根性で人の不幸を覗いたりしなくて、よかった・・・と思った。
その時は、「猫か犬でも助けてるんだったりして！？」などとチラッと思ったりもしたけれど、消防車の台数から言ってもそんなことではないのは明らかだった。
なんだかよくわからないけど、怖くもあったのだ。止まってはいけない気がした。
広い海で遭難したわけではないから、これだけ探しても見つからないということは、おそらく最悪の事態なのだろう。
それでも、少しでも早く濁った水の中から助け出してあげてほしい。

ほんの一瞬、それもほとんど係わり合いにもなっていない事故のことだけれど、わたしがいつも走っている道路の下を一人の人間が流されて行ったかもしれないと思うと、ライトで照らされた川とそこを覗き込む人々の光景が思った以上に心にのしかかってくる気がした。

コメント 1

かあふさん、こんばんは☆
遅くなってごめんなさいね。
ｎｉｃｅ! ありがとうございました(*^-^*)/
by kyojikun (2008-07-12 23:58) 

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