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  ☆ 叶うといいな ☆ 
 ハーボットたちはどこか遠いところに遊びに行ってしまいました
 でもいつか・・・遊び疲れて
 自分の居場所を思い出したら
 きっと帰って来てくれると信じて待っています

  ☆ このブログの主な登場人物、及びモノたち ☆ 
 けちゃっぷ ・・・・・わたし
 ガッシュくん ・・・・・もうだいぶ永いこと一緒に暮らしている相方くん
 恭二くん(kyojikun) ・・・・・ウサギのぬいぐるみ(どんな話でも聞いてくれる優しい子)
 みっきー ・・・・・いつ買ったのか忘れるくらいず~っと乗ってるゲンチャ
 たま&まぅちゃん ・・・・・ウチのかわいいハーボットたち

絵を観に行く [アート]

中学校時代の美術の先生が昨日から個展を開いている。
場所は銀座の某画廊。
土曜日までの6日間なので、仕事帰りに時間を作って行こうと思っている。
先生とはわたしが中学生の夏休みに一緒に区民プールに行ったことがあるし、先生のお宅に遊びに行ってご飯をご馳走になったりした。
わたしのことを名字ではなく “〇〇ちゃん” と名前で呼んでくれる。
久しぶりに会った時も 「何年経っても同じ顔してるね~(≧▽≦)」 とお互いに指差し合って笑っちゃったり
もする。
そんな仲良しの先生の絵を観に行く。
そこに行けば、いつも忙しくてなかなか会えない先生と久々のご対面だ。

それなのに、画廊の独特の空気にわたしは弱い(・_・;)
どうせわたしに絵の真髄を見極める目がないことくらい先生はわかってるし・・・・・逆にわたしがものすごく気の利いた言葉をふわっと投げかけたりしたら、慌てておでこにピトって手を当てて「病院行こう」って言われそう(^▽^;)
そうとわかっていながら何年経っても、画廊に一歩入った途端に感じる緊張感は毎回のものだ。

初めて個展の招待状をいただいた頃は、まず「どんな顔をして」絵を観ればいいのか悩んだ。
どのくらいの時間、同じ絵を見つめているのが正しいのだろうと考えたりした。
描かれている物の形とか色合いとか絵の号数までも考慮して、その絵を描いたときの先生の心情を推し量ろうとした。
でも、結局よくわからなかった(爆)

わたしが中学生だった頃、先生は結婚して幸せに暮らしていた・・・と思う。
先生はとっても明るくサバサバした性格だった。
わたしが中学を卒業して何年か経ち大人になった頃に最初の招待状が届いた。
ワクワクしながら絵を観に行ったら、「あれ?」と首を傾げてしまうほど地味な・・・落ち着いた色合いの絵が多かった。
まあ、性格をそのまま絵で表現する訳じゃないし、今回の作品のテーマとかそんなものがあるのだろうと思った。
何回かの展覧会や個展を見るたびに、白いマーガレットの花が印象に残るときもあれば、夕暮れから夜に変わるときみたいな寂しい雰囲気が伝わることもあった。
でもそこから先生の思いを酌むことはできなかった。
いつもわたしたちの前では、先生は元気にアハハハと笑っていた。

そしてある時、画廊に足を踏み入れた途端にバラの花びらがひらひらと舞っているような気がした。
実際に奥の方にはバラの絵もあったのだけれど、それとは関係なく空気がほわわ~んとしてる・・・ような気がした。
その日は、先生とはしばらく会っていなくて、久々の個展だった。
その空白の間に先生は元の名字に戻り、そして別の人と暮らし始めていたのだ( ̄▽ ̄)!!わぉ♪

一緒にプールに行ったあの頃も、たしかに先生は幸せだったと思う。
でも、きっと、たぶん、この絵を描いた頃の方がもっともっと幸せになることができたのだと思った。

冷静に見れば、今までと作風や色遣いが大きく変わったわけではなかった。
でも、どこがどう変わったと説明ができないような、曖昧な変化を感じ取ることができたとき、「あぁ、わたしも少しは先生の絵がわかるようになったのかな」と、嬉しくなった。

今回の個展のお知らせには、かわいいピンクのコスモスが描かれていた。
どうやら先生の幸せは続いているようだ   ・・・って発想が安易かしら?(^ー^;)
わたしが絵を観に行くのは、先生の幸せを分けてもらいに行くことなのかもしれない。

○○ちゃ~ん!と元気に手を振って迎えてくれる先生に会うのが今から楽しみ~ o(≧∇≦)o


2007-11-06 23:21  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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和-nagomi

けちゃっぷさん、わんばんこ。753です U・ω・U
ステキな先生のお話ですね!

ワタシ、基本的に先生との折り合いが悪くて、記憶に残っている先生って
3人くらいしかいません ( ̄▽ ̄;
その内のひとりに美術の先生がいるのですが、その先生は美術部とは
なんら関係の無い、ワタシにお昼を食べる場所(美術室)を提供してくれたり、
いろいろと絵の技術を教えてくれたり、画集を見せたりしてくれました。
そういえば、その先生の描いた絵を見せてもらった記憶がありません。
そのときは気付かなかったけど、昔、何かあったのかなぁ。。。

ワタシはその先生との繋がりは途絶えてしまいましたが、いまでもそうやって
連絡があるというのはうらやましい限りです。とても大切な関係なのですね。
個展に足を運ばれたときに、けちゃっぷさんと先生が楽しいお時間を
過ごせますように…… (-人-)
by 和-nagomi (2007-11-08 21:58) 

kyojikun

753さん、▽・ェ・▽ノ""わんばんわ♪

わたしも卒業以降もお付き合いのある先生は2.3人です。
753さんもやっぱり美術室通いしてましたか!
わたしもお昼休みや放課後は美術準備室などに入り浸って、カラーサンプルのいろがみなどを「これちょーだい」などとおねだりしていました( ̄▽ ̄;)エヘヘ
でも授業の内容なんかは全然覚えてないのですよね。

あ、それで今日、行ってきました!
思ったとおり、わたしがガラスの扉を開ける前に、わたしを見つけた先生は手を振ってくれて・・・おかげであまり緊張せずに入って行くことができました。
短い時間でしたが、とても楽しい時間を過ごすことができて、今日もほんのちょっぴりだけ先生の幸せをおすそ分けしてもらってきました。
ついでにお菓子もおすそ分けしてもらって・・・こういうところがいつになっても子ども扱いなんだなぁ(;´Д`)
といいつつ、それが嬉しかったりして(^▽^;)/センセー
by kyojikun (2007-11-09 01:29) 

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